[ヨシヒコ1] 空飛ぶ絨毯
歩きに歩きヨシヒコらは、仏の言う空飛ぶ絨毯を求め、ようやく”アマネの村”に到着した。
出展 youtube.com/
村を入った途端そこは今までと違った異文化の村だった。
どこか西洋の華やかさのある村である。
ヨシヒコらはそこで世界の珍品を扱うオークション会場を目にする。
・・・・「続いての商品は、お茶の葉です。」
・・・・「茶柱が立つ確率56%」
ムラサキ:「ハンパ!」
・・・・「お買い求めになられまして、1日ハッピーな気分になられては如何でしょうか?」
・・・・「1ゴールド!」
ヨシヒコ:「2ゴールド!」
メレブ:「いいよ!買わなくて!」
と手を上げるヨシヒコを制す。
ヨシヒコは、5ゴールドで落札した人を見て悔しがる。
メレブ:「いいよ悔しがらなくて~」
そうこうしていると、次はなにやら布のようなものが出てきた。
・・・・「こちらは空飛ぶ絨毯です」
ヨシヒコらは驚いた。
まさかと思っていたが、空飛ぶ絨毯が出品されたのだ。
・・・・「1億ゴールドから!」
出展 youtube.com/
「・・・い・いちおくぅ~!」
ヨシヒコらは驚くとともに、絶望的な表情を浮かべた。
なにせ化け物を3年間倒し続けても稼げない額だったのだ。
こんな金額出せる奴がいるのか?
そう思った刹那・・・・・
「3億ゴールド!」と若い女の声・・・・
「ハイ即決!魔法の空飛ぶ絨毯そちらの女性が落札です!」
ヨシヒコらはどんな奴かと声の主を探した。
それは紛れも無くカボイに残した実の妹ヒサだった。
ヒサは今この村に住むカイザー伯爵の妻になっていた。
出展 youtube.com/
とんでもない金持ちである。
ヨシヒコはその魔法の空飛ぶ絨毯を譲って欲しいと頼む。
しかしヒサは断った。
ただし条件として、明日の夕食にシェフより美味しいものを用意することだった。
ヨシヒコ一行には、料理などやったことのある人間などいないばかりか、
伯爵お抱えの高級シェフに打ち勝つなど難問中の難問だった。
ヒサと伯爵が立ち去ると、ヒサの執事がヨシヒコへ近寄ってきた。
執事:「ではでは、兄様故に大サービス」
執事:「ヒサ様は、南の山に住むハロハロ鳥のローストに東の山に咲く幻の花ポクチーを添えたものが大好物でございます。」
と執事は詳細の巻紙まで手渡した。
スポンサードリンク
[ヨシヒコ1] ハロハロ鳥とポクチー
ヨシヒコは優しかったヒサの変わりようと、料理の事で途方にくれた。
ひとまず地道にハロハロ鳥を探すヨシヒコ一行。
メレブ:「・・・おやおやあれじゃね?」
出展 youtube.com/
なんと紛れもないハロハロ鳥が目の前に木にとまっているではないか。
しかしヨシヒコらは鳥を取る手段が無い。
一行が困り果てていると、ムラサキに妙案が浮かんだ。
鳥を鳥で呼べば言いと言う。
鳥?
ムラサキは自分の肩にいつもとまっている”キロ”にハロハロ鳥を呼ばせると言う。
メレブ:「・・・え?それって飾りじゃないの?」
キロ(ムラサキ):「ピピピィ・・・ピヨピーピピ・・・ピロピロ」
出展 youtube.com/
メレブ:「うっそだろ?・・・・・お前が口で言ってるよね?」
出展 youtube.com/
メレブ:「・・・お・・・まえが・・・」
ムラサキ:「うっせーなーー!キロが鳴いてんじゃん!」
とムラサキ言い張る。
と言ったその時、ハロハロ鳥がこちらに飛んできた。
メレブのみか、ムラサキまで驚く。
ヨシヒコはすかさずゲットした。
今度は幻の花ポクチーを探さねばならない。
執事の巻物によると、ポクチーのありかに行くには、
死の谷の吊橋を渡る必要があるようだ。
ただ渡ればいいのではない。
吊橋仙人の出す無理難題に答えられなければならないという。
ヨシヒコらは、程なく吊橋仙人を見つけた。
仙人は何処を見つめるでもなく、1点を凝視しぽつんと座っていた。
仙人:「こっから先は植物の楽園。やましい心を持った人間を通すわけにはいかん」
ヨシヒコ:「我々は魔王を倒し世界の平和を取り戻す者。頼むが通されよ」
仙人は信じない。
どうしても通りたければ自分の質問に正直に答えよと言う。
そしてムラサキを指差し、好きな男子の名前を言えと言う。
仙人は自分も入れて全員と付け足した。
ムラサキ、ガラにも無く超恥ずかしがる。
出展 youtube.com/
ムラサキ:「恥ずいよ~!」と喜ぶ。
中々答えないので、全員に目を閉じさせ、指を差させた。
ムラサキ:「・・・・・・・・・・・」 とヨシヒコをチロっと指差した。
ムラサキまだにやけている。
仙人も嬉しそうである。
てな事で、ムラサキは通過した。
仙人はダンジョーの名を聞いた。
ダンジョー:「ダンジョー」 と答えただけで通過した。
メレブ:「なんか楽勝じゃね?」
仙人はヨシヒコを呼び、ヨシヒコの使命を聞いた。
ヨシヒコ:「私の使命は魔王を倒す事です」
仙人:「よし!通っていい」
これはチョロいと踏んだメレブはやる前から余裕のよちゃんである。
仙人はメレブを読んだ。
メレブはおちゃのこサイサイな気分で仙人の前に立った。
メレブは歳でも言えばいいのかとつぶやく。
仙人:「・・・・わしを大爆笑させよ」
メレブ:「・・・・・・・・」
ムラサキ:「あいつノロくね?」
出展 youtube.com/
如何せんメレブだけハードルが高い。
一生懸命仙人を笑わせようとするメレブ。
しかしままならない。
閃いたメレブは一か八か、まだ成功してない人を笑わせると言う呪文”ゲラ”を使った。
運良く仙人は大爆笑。
メレブは大急ぎで吊橋を渡った。
スポンサードリンク
[ヨシヒコ1] 料理対決
ようやく素材がそろったヨシヒコらは、
とあるレストランでその調理法について入念に打ち合わせていた。
すると隣のテーブルで貧しい親子が二人で1杯のかけそばを注文していた。
なんでも父ちゃんが病気で、いつまでも貧乏なのだと言う。
出展 youtube.com/
父ちゃんの病気は、ハロハロ鳥と幻の花ポクチーさえあれば速攻治るらしい。
子供は、タイミングが来たと悟り、幼稚園のお遊戯会の如くうそなきをする。
「えーーーん えーーーん」
それを見ていたムラサキやダンジョーは、カイザー伯爵もガキっぽい罠を仕掛けてくるもんだと呆れ、鼻で笑う。
メレブ:「こんなもんに引っかかる奴がいるとは・・・・・」ヨシヒコに同意を求め振り向く。
出展 youtube.com/
メレブ:「ヨシヒコぉっ~~!」 「あららら?ヨシヒコ?」
ヨシヒコは一人ものすごく感動していた。
そしてヨシヒコは、否応なくせっかく集めたハロハロ鳥とポクチーを鷲掴みにし、
このニセ親子詐欺師に向かった。
そしてハロハロ鳥とポクチーを差し出し、ダンジョーの制止もはねのけニセ親子に渡した。
親子は礼を言うと、考えられない程の速さで、猛ダッシュして逃げた。
ヨシヒコは自分の善意に酔いしれていた。
一方ニセ親子の母親役が、ヒサにハロハロ鳥とポクチーを手渡している。
ニセ母親:「簡単に渡しましたよ。あのバカ兄貴」
ヒサ:「わかってました。」
いよいよ当日の夕食前、カイザー伯爵お抱えのシェフチームが淡々と自慢の料理を作っている間も、未だ何も作れてない。
焦るヨシヒコ一行。
早速夕食の時間だ。
それではシェフの番です。
シェフ:「ハロハロ鳥ローストのポクチー添えです」
出展 youtube.com/
料理が運ばれ、カイザー伯爵とヒサはこれ以上のものは無いとばかりに美味そうにたべる。
つづいてヨシヒコの番。
出展 youtube.com/
現れたヨシヒコが手にしているのは、
なななんと!
ただの塩にぎりだった。
ダンジョー:「マジ?握り飯か」
カイザー伯爵:「何?これクソデカイ握り飯じゃん。勘弁してよ~」
ヨシヒコ:「すいません。私にはこれしかできませんでした。」
カイザー伯爵:「これ塩の味しかしないじゃん」
ヒサ:「・・・・・・・」 じっと塩にぎりを見つめるヒサ。
カイザー伯爵:「ヒサ、もう食べなくていいよ」
ヒサはゆっくりと塩にぎりを口にする。
ゆっくりだが、確実に食するヒサだった。
ヨシヒコは、まっすぐヒサをみつめるしか出来なかった。
どうやらヒサの様子が変である。
カイザー伯爵:「・・・・・ん?」
ヒサは泣いていた・・・・・
ヒサは、子供の頃にヨシヒコにいつも握ってもらっていたおにぎりの味と思い出をかみしめていた。
貧乏でヒサがお腹をすかしていると、いつもヨシヒコはこの塩にぎりを握ってくれた・・・
ヒサの誕生日にも貧乏で何もあげられないヨシヒコは、
それでも一生懸命この塩にぎりを握ってくれたのだ・・・
そしてヒサが病気の時も、ヨシヒコは必ずこの塩にぎりを与えてくれた・・・
そのどれもこれもがヒサは嬉しかった。
そしてこの塩にぎりが、ヒサの愛する兄ヨシヒコそのものだった。
だからこそ!ヒサは魔法の絨毯をヨシヒコにあげないと言う。
魔王の所へ行かせれば、もう二度とあえなくなると・・・・・
この旅を阻止する理由、それはヨシヒコを死なせたくないヒサの愛情だったのだ。
※ここ泣くとこっす。
♪感動の音楽♪ ——- 好きな音楽かけてください。 ——–
ヨシヒコ:「俺は勇者だ!必ず魔王を倒し、ヒサを一人にしない」
ヨシヒコ:「だから行かせて欲しい。世界の平和の為なんだ」
ヒサ:「・・・・兄様・・・約束ですよ・・・・・」
ヒサはそう言うと、ケースから魔法の空飛ぶ絨毯を出した。
出展 youtube.com/
ムラサキ:「オークションのと違う・・・」
ヒサ:「あれは盗難防止のレプリカです」
ヒサはこっちが本物と言うが・・・
どう見てもトイレ用マットである。
ヨシヒコ:「ヒサ・・・ありがとう」
ヒサは一足先にカボイに帰り、ヨシヒコを待つと言う。
カイザー伯爵:「あれ?僕達って愛の無い結婚だったの?」
出展 youtube.com/
ヒサ:「はい」 速攻返事
ヒサ:「兄様・・・必ず生きてお戻りください」
ヨシヒコ:「ああ・・・必ずだ」
そう言い交わすとヒサはヨシヒコにトイレマットのような魔法の絨毯を手渡した。
[ヨシヒコ1] 山田孝之vs小栗旬
出展 youtube.com/
ヨシヒコらは、いよいよ魔王の城目掛けて、魔法の空飛ぶ絨毯に乗ろうと場所を決めた。
すると・・・・
なにやら男の声がする。
「そう簡単に魔王の城に渡れると思うなよ」
ヨシヒコ:「何者だ」
出展 youtube.com/
「俺は魔王の城の門番・・・・・・・バッカスだ!」
バッカスは俺を倒さねば魔王の顔は拝めぬと言う。
ヨシヒコは剣を抜いた。
バッカスは魔法を掛けた。
出展 youtube.com/
メレブ:「おおこれは敵を仲間に引き入れる呪文。ルフィン」
ムラサキ:「でも・・・これ・・・力弱ぇ」
全然効果が無い様子にバッカス焦る。
しかしなんと、ヨシヒコだけが、バッカスの元へ歩み寄る。
メレブ:「やっぱそうか、かかると思った」
なんとヨシヒコはバッカスに引き入れられ、手下となった。
ヨシヒコはバッカスの言いなりになり、”気をつけ礼”などやらされる始末。
ヨシヒコは完全にバッカスの舎弟に成り下がったのだ。
これでバッカスは自ら戦うのではなく、ヨシヒコを戦わせようと考えた。
バッカス:「やれぇ~!ヨシヒコ!行けぇ~ヨシヒコ!」
ヨシヒコ:「ハハー」
ヨシヒコはダンジョー、ムラサキ、メレブ目掛けて走りだした。
そして直ぐ止まると、やりだした!
まさか!
出展 youtube.com/
どじょうすくい踊りだった。
バッカス:「ハッハハハそうだヨシヒコ!すくうのだ!一匹残らず・・・・」
出展 youtube.com/
バッカス思わずヨシヒコを連れ戻して反省会。
反省結果は、バッカスの命令「やれぇ~」がまずかったと言う結論。
改善実施
バッカス:「ヨシヒコ!こいつらを襲うのだ!」
出展 youtube.com/
ムラサキ:「もうやめてよ~!」
ヨシヒコは変態の表情になり、ムラサキのスカートをめくり「うししし」と笑うのだった。
バッカスも一緒になりムラサキのスカート嬉しそうにめくる・・・・・
バッカス:「タイムタイムタイム」
出展 youtube.com/
またもや反省会・・・・
反省結果は、バッカスの命令「襲え~」がまずかったと言う結論。
改善実施
今度は、バッカスとヨシヒコの分身の術らしい・・・・
出展 youtube.com/
どうみても全然二人である。
分身の術で遊んでいるうちにヨシヒコへの魔法が取れて、
ヨシヒコは横にいるバッカスを斬った。
ヨシヒコらは、早速魔法の絨毯に乗り、魔王の城へ向かった。
出展 youtube.com/
海を超え空を駈けた!
出展 youtube.com/
そしてついに、4人は魔王の城を見たのだ。
魔王の城は不気味な雲に覆われ・・・・
ヨシヒコらを飲み込まんばかりの鉄の砦がそびえ立っている。
最後に仏が現れ、自分が案内出来るのはここまでと告げた。
さあヨシヒコの本当の戦いはこれからなのだ!
行け!勇者ヨシヒコよぉ~!
出展 youtube.com/
スポンサードリンク
— 10話その①終わり ・・・・ 11話その①に続く —