[ヨシヒコ1] 呪文「スイーツ」
マーニャの村で、山神へ生け贄をする風習を知ったヨシヒコは、
村の祈祷師”おばばさま”へ風習を辞めさせたいと訴える。
しかしそのためには、まず今回の生け贄となる”オシナ”を山神の元へ連れて行き、
山神の祠を開く必要があると言う。
また生け贄を捧げるため、山神のいる祠へ向かう道中では、
毎回たくさんの山賊から狙われ、辿りつけない事もあるとか・・・・
ヨシヒコらは、オシナの乗っている駕篭を担ぎなら、魔物や山賊に襲われ、
何とか山神の祠へと向かい続けている。
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ある野営を神社のお堂のような所でとっているシーン。
山賊が倒しても倒しても多い事に疲れた愚痴を言い出すヨシヒコ一行。
ムラサキ:「こっちが戦っているあいだに、お前なにやってんだよ」と、メレブをなじる。
メレブ:「俺は呪文を唱えているんだよ」
ムラサキ:「ハナブーはもういいよ。もうーーー。」
ムラサキ:「戦っている相手の鼻が上向いても戦いに影響ないからさ!」
メレブ:「ははは、バカかムラサキ」
メレブ:「俺は山賊との戦いを積んでいく中でいつしか戦闘の呪文を手に入れたよ」
皆が一斉に驚く。
ヨシヒコ:「本当ですか!メレブさん」
ダンジョー:「それはありがたいな。見せろ!」
メレブは自信ありげに、ムラサキに念を送る。 ”ピロリロリン”(メレブ呪文の効果音)
ムラサキきょとんとしていて、一見何も起きたには見えない。
メレブ:「ムラサキ今何か思っただろ?」
ムラサキ:「急にどら焼きが食べたくなった」
メレブ:「よしっ!」と軽く片手でガッツポーズ。
どうもこの戦闘呪文は、敵に甘いものを食べたいと思わせるものらしい。
メレブ:「俺はこの呪文をスイーツと名付けたよ」
ムラサキ:「ハナブーよりどうでもいい呪文だろ」
メレブ:「バカかムラサキ、ムラサキバカか」
メレブ曰く、戦闘中この呪文を相手にかけ、相手に甘いものを食べたいと一瞬思わせ、その間に斬ると言う呪文らしい。
ムラサキ:「そんなアホな話あるかぁっ!」と、呆れ返る。
ヨシヒコ:「すごいですね!メレブさん」と、関心する。
ダンジョー:「お前なんでも関心するな」
そこへさっそく山賊が押し入る。
メレブはさっそく”スイーツ”を発動。 ”ピロリロリン”(メレブ呪文の効果音)
山賊が急に大福を食べたくなったともがいているうちに、ヨシヒコが斬る。
これには、当のメレブが一番感動。
皆:「おおおおーー!」
メレブ:「ちょっとどうよーー!これ」 得意げ。
ヨシヒコ:「メレブさん。これで無敵ですね」
メレブ:「・・・いやー無敵ではない」
ヨシヒコはメレブにスイーツをかけてほしいとねだる。
メレブは惜しげも無くヨシヒコにスイーツを・・・ ”ピロリロリン”(メレブ呪文の効果音)
ヨシヒコが苦しげに、甘いものを欲しがりお堂から外へ出た所で、
ダンジョー:「寝る」
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[ヨシヒコ1] オシナ(直美)
さんざん山賊と戦い、生け贄の女を乗せた駕篭を担ぐ事で疲れ果てたヨシヒコ一行が、
とある山中で一休みする。
あまりにも皆が愚痴を言うので、駕篭の中いる生け贄の女”オシナ”がたまりかねて駕篭を出て歩くと言うのだ。
ヨシヒコは、駕篭出ては汚れるのでそれを辞めるよう説得。
自分が言い出した事なので、安心して駕篭に乗っていてほしいと言う。
ダンジョーらも愚痴を詫び、我々に任せろと言う。
皆は口々に命をかけて守ってみせるとオシナに言った。
何だか感動の一場面である。
しかしオシナは駕篭を降りると言う。
皆には迷惑をかけられない、外に出ると汚れるとは迷信なので、
ここから山神の祠まで歩くと言い聞かない。
ヨシヒコが更に制止するやいなや、駕篭の中のオシナの手が駕篭のすだれを持ち上げた。
見えたのは、
綺麗な手・・・
綺麗な御御足・・・
きらびやかな衣装・・・
皆が固唾を呑んで見守る中”オシナ”はその姿を顕にした。
全員唖然・・・・・・・
・・・・・・・
そこに現れたのは、紛れも無く渡辺直美である。
ビヨンセの衣装ではないが、
あのちょデブの渡辺直美その人であった。
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おまけに眉毛はマンガのように太く、汚い。
呼んでも無いのに、こっちを見ている鼻の穴。
サザエさんでしか許せなかった口紅など、
普通の渡辺直美でも驚く所、わざわざブスの施しをしたナオミいや”オシナ”に、ヨシヒコ一行は絶句した。
絶句と言うか、どう見ても一気にやる気をなくしている。
顔には、今まで何だったんだと言った表情だ。
シーンとした中、ヨシヒコが仲間を振り返った。
さっきまで命をかけて守ると言ったではないですかと、
皆の気持ちは察しながらも問い詰めた。
ヨシヒコ:「確かにオシナさんはブスだ!」
皆に衝撃が走る・・・(やーっべ言っちゃったよ的な衝撃)
ヨシヒコ:「そりゃまぎれも無いブスですよ!」「でもブスは関係ない」
ヨシヒコ:「ブスだって人間です!俺は命がけで守る」
メレブ:「うんうん。わかった。うん。それ以上言うな」
本人を目の前にして、ブスブスと連発するヨシヒコを気にして、メレブが止めようとする。
ヨシヒコ:「いいや、言います。皆に気合を入れるために」
メレブ:「うんうん。それはいいよ。気合の方はいいよ」
ヨシヒコ:「なんですか?僕、何か間違った事言ってますか?」
メレブ:「ううん。ううん。全然間違ってない。って言うか、怖いくらい間違ってない。」
メレブ:「オニ間違ってない。うん間違って無い故に・・・うんちょっと黙ろ・・・うん」
ヨシヒコ:「何なんですか?メレブさんもダンジョーさんも!」
ヨシヒコ:「オシナさんがブスだからって、命かけるのが馬鹿馬鹿しくなったんでしょう」
メレブ:「そんなこと言ってねぇーだろ!」
オシナを気にしながら
メレブ:「馬鹿馬鹿しくなってねぇよ」 視線をダンジョーに写し同意を求める。
メレブ:「ねっダンジョーさん」
ダンジョー不意をつかれて、ヨシヒコに図星をつかれてキョドった表情をごまかそうとする。
メレブ:「なったんかいっ!」「馬鹿馬鹿しくなったんかいっ!」
ヨシヒコ:「オシナさんはブスだ!ただブスの生け贄っているんです!」
ヨシヒコ:「生け贄が美人って言うのは我々の勝手な思い込みだ!」
ヨシヒコ:「ブスだって人間!ブスだって助ける。それが勇者なんだ。」
ヨシヒコ:「オシナさんがブスなのは、ブスと思うからブスなんであって・・・・・」
ムラサキ:「何度もブスブス言ってんじゃねぇよ!」 ムラサキキレる。
ムラサキはヨシヒコのKYを制止し、申し訳なさそうにオシナへ歩み寄る。
ムラサキ:「オシナさん。・・・あなた・・・・(笑い吹き出す)綺麗ですよ」
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オシナ:「なんで笑ってんですか?」
ヨシヒコ:「さあ!行きましょう!」
ヨシヒコは、オシナの肩に手を添え、「オシナさん、私はオシナさんがブスでも戦います」
かくしてヨシヒコ一行は再び山神の祠をめざして旅を始めた。
— 2話その③終わり ・・・・ 2話その④に続く —
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